2013年1月27日日曜日

1/27 銃社会アメリカ


 コネティカット州の小学校で、昨年12月に起きた乱射事件をきっかけに、アメリカで銃所持のあり方があらためて大問題になっています。

 問題は根深く、規制は簡単に進みません。

 その背景に、著名な経済学者のジェフリー・サックス氏は「アメリカはヨーロッパ人が先住民や奴隷を力づくで支配してつくった『征服社会』だからだ」と米国の成り立ちを指摘しています。

 アメリカ社会に根深い力への信奉は、ブッシュ前大統領の「対テロ戦争」など一国覇権主義にも通じるものです。

 個人が武装して自らを守るのか、武装放棄した個人を社会が守るのか。

 社会の連帯を通じて問題を解決しようとするまで、「力による支配」の論理を克服するまで、銃規制問題に終わりはないのかもしれません。銃規制問題はアメリカ社会のあり方を問い直しています。