2015年4月7日火曜日

4/7 売り上げ1位 英 「共産党宣言」

 英国の出版大手ペンギンブックスが2月末に社会科学、小説、詩集などを網羅する全80巻のペーパーバック「名著選集」を出版したところ、3月末までの売り上げ第1位はマルクスとエンゲルスによる「共産党宣言」で、英紙ガーディアンによると、発売から1週間で1700部以上が売れたそうです。

 「共産党宣言」のほかに、ダンテの「神曲(抜粋)」、トルストイの「人にはどれほどの土地がいるか」などが売り上げ上位に入りました。

 今年は、ペンギンブックスがペーパーバックを出版し始めて80周年。これを記念して80巻の名著を1冊80ペンス(約140円)で販売、英国を拠点に世界展開する小売大手テスコでも先週、系列スーパーで食品や日用品と並べて、この「名著選集」の販売を開始したそうです。

 トマ・ピケティ(フランスの経済学者)著「21世紀の資本」が世界的ベストセラーとなり、資本主義のもとで広がる不平等拡大に注目が集まっていることなどにも呼応する販売結果となっているのではないでしょうか。

 絶えず繰り返す不況、財界主導による雇用切り捨て、など資本主義が持っている矛盾をどう克服するのか。私はあきらめません。


 
↑「ペンギンブックス社刊の「共産党宣言」(同社ウェブサイトから)