2011年9月2日金曜日

9/2 質問おわりました


 ↑今晩の夕食。メインは「イタリアンしょうが焼き」。トマトジュースで煮込みます。落合シェフのレシピですが、まっ赤な見た目はすでに「しょうが焼き」とは呼べないような(?)

 今日の区民文教委員会では、11項目の理事者報告の中から、下記の3つの項目について質問しました。

 ①区民施設等の指定管理者の評価結果について
 ②区民健康村「ヴィラ本栖」の敷地の一部売却について
 ③メンタティチャーの設置について

 ①について
 
 区内に4館ある社会教育会館は、今、区の直接運営ではなく、指定管理者制度のもとで、民間企業である「小学館集英社プロダクショングループ」に管理・運営されています。

 私は震災発生時、月島社会教育会館で「平和プラザ2011」というイベントを開催中でした。その時の社教のスタッフの対応は、「どうしよう、早く逃げなきゃ」と口走るなど、来館者を不安におとしいれるものでした。ラジオで館内に地震情報を流すように促したり、帰宅困難者を宿泊させるよう交渉したのも、実は私たちイベントのメンバーでした。

 それなのに、今回報告された「評価結果」は、「緊急時にあっても適切な対応がとれる体制が確保されている」=「A」となっていました。

 「3月11日から評価委員会が開かれた8月3日の間にいちじるしい改善がみられたというのか?」との私の質問に、区は「月島だけではなく、4つの社教の平均評価なのだ」と答弁。

 平均だというのならば、他の3館はしっかりと対応できていて、月島だけに問題があったということなのか?同じ指定管理者のもとで運営されている4館のなかに、月島のように対応に問題のある所と、きちんと対応できている所が混ざっているということは問題なのではないでしょうか?

 「同じ指定管理者ならば、共通の同じ災害時マニュアルを利用していなければならないはず。対応が館によってこんなにもムラがあるようでは、いざという時に住民の命を守ることは不可能では?」「民間にまる投げするのではなく、区が責任をもって安全を守ること。災害時にマンパワーを不足させる非正規職員、臨時職員体制を見直して、きちんと責任を持って仕事ができるよう正規職員を増やすことで対応をはかること」を区側に求めました。

 ②について

 「ヴィラ本栖」の敷地内から、本栖湖へと続いている美しい「緑道」を、アスファルトで舗装した道路に変えてしまう計画が進んでいます。

 「ヴィラ本栖」は区民の保養所、区民の財産です。それなのに、区民に何の説明も相談も無く、勝手に舗装道路を走らせることは、区民の利益にはなりません。

 区側は「車で進入できるようにすることで、区民の利便性をはかる」と言いますが、これは区側が勝手に考えた利便性です。道路建設については、「区民から要望が上がったわけではない」と言います。

 区民が本当に望んでいるのは、「道路建設」か「緑道を残すこと」なのか、区民の声を聞いてみなければ分からないことです。

 「道路建設計画は中断して、説明会や、意見を聞く場をもうけるなど、まず区民の声を聞くべき」と区側に求めました。

 ③について

 「メンター」=「指導者」を教員の上にさらに置く、という制度が導入されようとしています。これは「教員の授業力向上のため」と区側は説明しています。

 「学力全国1位の秋田県の「教育専門監」制度を参考にした」、と言いますが、ただでさえ多忙を極める教員の現状を考えると、「メンタティーチャー」制度は、教員にさらなる負担を押し付けることになりかねません。

 教員の授業力向上のためには、教員数を増やし、1クラスの生徒数を少なくすることが最も有効です。負担を軽減し、十分な授業準備ができる時間的余裕を持つこと、職員会議などで教員同士が情報を交換し、相談し合い、自ら学ぶ時間を増やすことが大事です。

 「学力全国1位の秋田県では、小学校1,2年生、中学校1年生の平均クラス人数は17人です。学力世界1位のフィンランドも」...まで話したところで、質問時間切れになってしまいました。残念。

 理事者側の答弁も含めて、今回の私の質問時間は30分でした。あっという間です。やはり、時間制は撤廃するべき。23区でも時間制をひいている所はごくわずかです(中央区だけかも?)。

 議会運営も、見直すべきことが山積みです。