2015年3月11日水曜日

3/11 東日本大震災から4年 支援は国の責任

 亡くなった方と行方不明者が1万8500人にのぼり、岩手、宮城、福島の3県を中心に、東日本に甚大な被害をもたらした2011年の東日本大震災から今日で丸4年を迎えます。

 いまだに避難生活を続ける人は23万人近くに達し、震災が原因になった「関連死」も3000人を突破しました。

 被災した東京電力福島第1原発が重大事故を起こした福島県では、事故収束のめども立たず、12万人が県内外で避難生活を送っています。

 すべての住民が生活を再建できるまで公的支援を続けることが重要です。

 最近の会計検査院の報告は、復興事業の遅れの大きな原因が、用地取得の困難、資材価格高騰や人手不足にあると指摘しました。消費税増税や「アベノミクス」による物価上昇などが被災者に追い打ちをかけています。

 安倍晋三政権は15年度までの5年間を「集中復興期間」とし、「復興加速」を繰り返してきました。実態の合わなくなった計画を押し付けたり、「集中復興期間」が終われば支援を打ち切ったり、縮小したりせず、被災者の生活再建まで公的支援を強めるべきで、打ち切ることがあってはなりません。

  日本国憲法は13条で、「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」は、「国政の上で、最大の尊重を必要とする」と定め、25条で、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と、生存権を保障しています。国際社会でも、「国内避難民を保護し、かつ、国内避難民に援助を与える第一義的な義務と責任は国家当局にある」ということは当然の原則となって確立されています。

 日本共産党は被災者が生活と生業を取り戻すまで公的支援を続けることを大原則にすべきだと求めてきました。生活再建支援法の抜本改正を求め、被災者が笑顔を取り戻す日まで力を尽くします。


 
↑2011年6月18日、宮城県石巻で震災ボランティアに参加。民家の床板をはがして泥だし作業にあたっているときの様子。黄色いジャンパー姿が私です。