2015年3月28日土曜日

3/28 ブラック企業名 公表へ

  安倍首相は、27日の参院予算委員会で、労働者を使い捨てにする「ブラック企業」の社名について、「社会的に影響力の大きい企業が違法な長時間労働を繰り返している場合には、(労働基準監督署が)是正を指導した段階で公表する必要がある」と表明しました。

 労働基準法違反を繰り返す悪質な企業の社名公表は、日本共産党が国会質問などで繰り返し求めてきたものです。

  現状では、残業代不払いなど労働基準法違反を繰り返しても、労働基準監督署が是正指導をしている段階では、社名の公表が行われていません。このため、労働基準監督署が是正勧告をしても、指導に応じない悪質な企業が生まれています。

  2月6日の参院決算委員会では、吉良よし子議員が社名公表を要求。外食チェーン「すき家」が2年間で、労働基準監督署から104件62通もの是正勧告を受けながら、まったく指導に応じなかった実態などを告発しました。これに対し安倍首相は「相当悪質だ」と認め、「さまざまな手段を検討していく必要がある」と答弁していました。

 ブラック企業の社名公表は対策を求める現場の切実な願いでした。首相がこれを表明したことは、大きな成果であり、ブラック企業への社会的な批判を強め、抑止力をつくる貴重な一歩になります。

 同時に、労働基準監督署の体制強化など、さらなる対策も必要です。

 日本共産党は、ブラック企業根絶に今後も、全力で取り組んでいきます。また、長時間労働を野放しにする「残業代ゼロ」制度や裁量労働制の拡大断念させるためにも頑張ります。
 

 ↑ブラック企業問題を追及する吉良よし子参議院議員(参院予算委員会。3月23日)