2013年4月23日火曜日

4/23 TPPでどうなる医療②


 ↑昨晩の夕食は「ぶりのネギショウガあんかけ」。「しんぶん赤旗」日曜版に掲載されたレシピより。

★営利優先の病院に

 日本では営利目的の病院経営が禁止されていますが、アメリカでは認められています。TPPに参加すれば、株式会社の病院経営が認められ、混合診療が全面解禁されます。営利目的の病院が混合診療を行って高額な診療費を請求しても、規制することができません。

 利潤追求型の病院が裕福な患者さんを誘引したり、高額な給与を支払って職員を引き抜けば、周囲の病院は縮小したり廃院するかも知れません。その結果、治療を受けられない人が生まれる可能性があります。

 ★公的病院の危機も

高額な機械や設備が必要な検査と治療は、診療所や一般病院ではなかなか採算が取れません。採算をとりにくい医療は、公的あるいは半公的な病院が補助金で支えてきました。
 
TPPに参加すれば、公的病院だけに補助を出すのは不公平だからやめろと要求されます。補助がなくなれば元々赤字の公的病院はやっていけなくなり、配当金の力で資本を集めることができる、アメリカの病院経営会社が買収することになるでしょう。日本の病院は配当禁止のため、資金を集められません。

 営利病院が栄えても、周辺の病院や過疎地の医療機関が成り立たなくなります。