新成人のみなさんへ
「就職できるか不安」「原発再稼働は許せない」「戦争がない世の中にしたい」。成人を迎えたみなさんは、自分の将来や社会への期待や不安とともに、「こうしたい」という思いをもっていることでしょう。よりよい未来を求める一人ひとりの願いにこそ、社会を変える力があると、私たちは確信しています。
日本共産党は、党をつくって今年で92年を迎えます。1世紀近い歴史のなかで、悪政から国民を守る防波堤となり、新しい時代を築く改革の展望を示し、国民と共同して運動をすすめてきました。
日本共産党は、若者が希望を持てる未来を切り開くため、みなさんとともに力を尽くします。若者の希望と未来をひらく新しい政治を、ご一緒に実現しましょう。
今、若者をとりまく現実は非常にきびしいものがあります。
今年4月からの消費税増税、高い学費に苦しむ若者にとって大きな負担です。欧米の先進国では大学の授業料が無料という国や、返済不要の奨学金制度を設けている国がたくさんあります。日本の高すぎる学費は世界から見て異常です。もともと高い学費に加えて、消費税増税では、若者の生活をさらに困窮させ、若者の学ぶ機会をさらに奪うことになります。消費税増税中止の声を一緒に上げていきましょう。
若者の生活を支えるためには、賃上げと安定した雇用が欠かせません。昨年の参議院選挙では、「人間をモノのように使い捨てる」ブラック企業の規制をうったえ、日本共産党は躍進しました。東京選挙区で当選した若者の代表・吉良よし子参議院議員は国会でワタミやユニクロなどのブラック企業追及をライフワークとして続けています。そんな中、厚労省が初めてブラック企業実態調査と対策に乗り出しました。これは日本共産党とそして若者の声が政治を動かした画期的な成果です。
原発再稼働反対を訴える毎週金曜日の首相官邸前行動にも多くの若者が参加しています。デモや集会に初めて参加し「自分の意思を表示する、意見を言う」ことを経験した若者たちは、こうした行動に共感し、自分たちに社会を動かす力があることを感じています。
昨年12月に安倍政権が秘密保護法案を強行採決した時にも、国会前に多くの若者が駆け付けました。政府にとって都合が悪いことを勝手に特定秘密に指定し、国民には何が秘密かも秘密にし、知る権利を奪い、特定秘密に知らず知らずのうちに触れた国民まで罰する秘密保護法は、日本とアメリカが軍事情報を共有し、集団的自衛権を行使し一緒に海外で戦争できるようにすることが狙いです。
戦争できる国への道をひた走る安倍政権に反対し、平和と民主主義を守りたい、と多くの若者が声を上げました。この秘密保護法をめぐるたたかいは廃案をめざして今後も続いていきます。廃案めざしてご一緒に声を上げていきましょう。
安倍政権の暴走をストップさせる、そういう壮大なたたかいの年にふさわしいたたかいが、今月1月23日告示、2月9日投開票される東京都知事選ではないでしょうか。
首都東京が、どういう政治をおこなうか、これは都民のくらしにとって非常に重大です。同時に、首都であるだけに、国政にも大きな影響を与えます。
都知事選では、日本弁護士連合会・日弁連の元・会長、宇都宮けんじさんが名乗りをあげられました。宇都宮さんは、一貫して社会的弱者の立場にたって活動されてきた弁護士です。あの年越し派遣村の名誉村長をつとめ、深刻な貧困と格差を是正するために力をつくされてきました。日本弁護士連合会会長として、人権、平和、憲法を守る先頭にたつとともに大震災と原発事故の被災者救済のためにがんばってこられました。
宇都宮さんが掲げるどの公約も、いま多くの都民が切実に求めているものばかりです。
宇都宮さんは、国が削減する医療や介護、保育などの福祉を東京がささえ、ブラック企業を規制する条例を制定するとしています。
秘密保護法やダンス規制に反対するなど、憲法の精神を活かし、表現の自由と若者文化を守ることも公約として掲げています。
原発政策では、東京電力の大株主である東京都として、東京電力の経営方針を脱原発に転換させるとしています。原発に頼らない、新たな原発事故の不安もない東京を実現してこそ、オリンピックに集まる世界中の人々を、都民が心から、「おもてなし」できるのではないでしょうか。
こうした都政への転換をはかれるのは、宇都宮けんじさんだけです。
安倍政権の暴走をストップさせて、憲法を守り、東京から平和のメッセージを発信するためにも、今月23日に告示の東京都知事選で、宇都宮けんじさんとご一緒に未来を切り開いていきましょう。