2013年11月13日水曜日

11/13 防災等安全対策特別委員会で質問

 今日、「防災等安全対策特別委員会」が開かれ、質問に立ちました。
 主な質問内容は、以下の通り。

 ★聴覚障害者、難聴者への災害時の情報発信について
 ★女性、子どもの安全対策について(ブーケ21の女性相談、関係部署や警察との連携、など)
 ★食の安全について(TPPと遺伝子組み換え作物)

 遺伝子組み換え作物(GM食品)については、フランス・カーン大学でのラットを使った長期実験(ラットの一生にあたる2年間)で、衝撃的な結果が報告されています。遺伝子組み換え種子の最大手企業・モンサント社のトウモロコシを与えた雌のラットで巨大乳がんの発生率が高まり、雄のラットでは肝機能障害などの影響がみられました。

 カーン大学での実験の有効性が認められ、欧州食品安全庁はGM食品の安全性評価に関する新たなガイドラインに2年間の長期実験が取り入れられました。

 また、フランス環境省では、GM食品の安全性調査について検討を始め、フランス政府はこの取り組みに250万ユーロ(日本円で約3億3千万円)の助成金を出しています。

 さらに、EUの行政機関である欧州委員会の保険消費者保護総局も、2年間にわたるモンサント社のトウモロコシの長期毒性研究に資金提供を決めました。

 このような欧州の対応と対照的に、日本では長期実験どころか、短期実験すらせず、人工の胃液や腸液で分解スピードを見るなど、ごくごく簡単な実験だけで、安全性が確認されたとして承認してきました。

 私が、「GM食品を、区民が口にする危険性をどう考えるか」「日本での基準の甘さ、取り組みの遅れをどう考えるか」「『中央区食育プラン2013』では、『食と健康の習得を知る』ことが大きな柱として掲げられているのだから、GM食品について知る機会を区民に与えることが必要では」等、質問しました。

 区側は、「食品衛生法を通った日本の基準に従ったものが流通しており、危険はない」「ラットでの結果が人間に当てはまるとは言えない」「国が安全としているものを区として危険だと区民に伝えることはできない」等の答弁でした。

 また、区側は「食品表示の確認をきちんとしていく」とも答弁しましたが、私は「遺伝子組み換え食品を表示することが外国企業の利益を損なうとして、ISD条項(投資家対国家紛争処理)で、訴えられる危険があり、今後表示が撤廃される可能性がある」ことを指摘し、質問を終えました。