2010年12月14日火曜日

12 /14 「奥村あきこレポート」No.12できました













 「奥村レポート」No.12ができました。

 12号の特集は、学校間の「格差」を広げることにもつながる区立中学校の自由選択制についてです。

 12/10に開かれた「区民文教委員会」で、区側から「区立中学校自由選択制」の申込状況についての報告がありました。

 現在、指定校となっている銀座中、佃中、晴海中、日本橋中の4校のなかで、銀座中、佃中に人気が集中する傾向がみられます。

 各学校のパンフレットには、国公私立高校への進学状況まで明記されています。

 石原都政のもと、都立高校は難関大学への進学率を売りにする「差別化」が進み、生徒は果てしない競争にさらされています。

 区立中学校の選択性が、こうした受験戦争に巻き込まれるおそれがあります。

 昨年度から、通学地域に関係なく入学できる「区立中学校特認校制度」も導入されていますが、今年7月の区のアンケート調査の結果によると、学校を決める際に参考にした情報として、「友人・知人からの情報・評判」が上位となっています。

 保護者や子どもの間での、「あの学校はこうだ」という風評によって、生徒が集中する学校と、流出する学校との「二極化」が進んでいます。

 各学校の特色を出すのはよいことですが、学校選択制は、①学校間の格差が生まれる ②学校と地域社会のつながりが弱まる、というデメリットもあります。

 共産党は、区に、「中学校卒業後の進路には幅広い選択肢があっていいはず。受験戦争をあおるような進路指導はしないよう」求めました。