2010年12月4日土曜日

12/4 「奥村あきこレポート」No.11できました



 11号の特集は、私が傍聴した11/24に開かれた区議会第4回定例会の内容についてです。

 まりこ勝彦議員が質問にたちました。

★命と健康を守る対策について

 今年の夏、熱中症により救急搬送された人は全国で3万人、死亡者は500人を超えました。この死亡者のうち、65歳以上の高齢者は約9割、一人暮らしの人は約7割となっています。
 
 まりこ議員は、「経済的な理由などで、冷房を入れることもままならず、人知れず亡くなる人が相次いでいる。高齢者・低所得者のクーラーの有無と稼動状況を調査し、クーラー設置と電気代助成を」と提案。

 しかし、区長は、「クーラーの稼動状況などの実態調査が、プライバシーの問題などから難しいため、事業化は困難」と答えました。

 異常な暑さは、個人の努力だけでは被害を防ぐことはできません。住民の命と暮らしを守るため対策を尽くすのは、国と自治体の責務。まりこ議員はあわせて、「超高層ビル建設の抑制など、ヒートアイランド現象・地球温暖化対策の強化を」と提案しました。

★防災対策について

 中央区には現時点で約8700戸の未耐震新住宅があります。

 まりこ議員は、視察で訪れた静岡県焼津市の耐震診断・耐震補強の取り組み「TOKAI(東海・倒壊)ゼロ」を紹介。特色は、市内の耐震補強診断士、建築士、建築施工業者などの会員で構成する「木造住宅耐震補強推進協議会」と市が共同した取り組みをしている点です。

 焼津市の職員によると、「耐震を装った詐欺が続発しているなか、市民の安心を得ている」そうです。毎年2回、市職員と協議会が共同して住宅を軒並み訪問。専門家が同行するため、その場で耐震関係の相談ができるという利点があります。これまでに約6千軒を訪問し、耐震補強工事実績は約800棟に及びます。

 まりこ議員の「こうした地道な取組みを系統的に行うことが重要。中央区でも具体化すべきでは?」との質問に、区長から明確な答弁はありませんでした。

★若者・青年の就労支援について

 今春、卒業した学生の就職内定率は史上最悪となるなど、若者の雇用問題は深刻です。

 「身近な自治体だからこそ決め細かで特色のある施策ができる」と、担当職員が学校や企業を積極的にまわり、施策を推進している足立区の例を紹介。

 足立区の合同企業面接会は、無料で受講できる社会人の基礎力向上や面接対策などの集中セミナーとセットになっています。

 厚労省とNPO法人に委託・実施している「あだち若者サポートステーション」には、心の病が若者の就労の障害となるケースが多いことから、スタッフには臨床心理士も含まれています。

「サポートステーション」にも出向けない引きこもりの若者対象の「ひきこもりセーフティーネットあだち」では、専門スタッフが本人や家族の相談を無料で受けています。

 まりこ議員は、「中央区もできる限りの創意を発揮し、総合的な雇用対策を」と求めました。

 12月の委員会開会日程をお知らせします。

12/10(金)午後1時30分~ 区民文教委員会(まりこ勝彦)
12/13(月)午後1時30分~ 企画総務委員会(志村たかよし)
12/14(火)午後1時30分~ 環境建設委員会(田辺七郎)
12/15(水)午後1時30分~ 福祉保健委員会(おぐり智恵子)

 気軽に足をお運びください。