2014年9月5日金曜日

9/5 駐輪場が有料化される?

 9月5日、私が所属する「環境建設委員会」で、駐輪場有料化と自転車撤去・保管手数料徴収の来年4月実施について報告されました。

 放置自転車対策、自転車施策推進のために受益者負担として徴収するとの説明ですが、これまで無料であったものを、区民への相談もなしに一気に有料化・手数料徴収することの問題点について質問をしました(要約)。

 Q.駐輪場の存在そのものを知らない人も多い。放置自転車対策としては、区のHPや「区のお知らせ」以外にも粘り強く丁寧に知らせてゆくことも必要では。

 A.地図や立て看板などでの周知も工夫したい。

 Q.これまで「23区で無料は中央区だけ」という説明を受けてきたが、都の資料「平成25年度駅前放置自転車の現況と対策」を見ると、港区や杉並区、板橋区などでも場所により無料の駐輪場は存在している。これまでの説明は正確ではなかったのでは。

 A.完全に無料だったのは中央区だけ。

 Q.これまで「無料だから他区の人が乗り捨てしている実情がある」という説明も受けてきたが、「他区の人の乗り捨て」及び「区民の他区での乗り捨て」の調査も同時に必要では。結局、お互い様ということはないのか。
 
 A.区内19カ所の駐輪場の3カ所では調べた結果では区民が約8割。他区での実態は分からない。

 Q.「他区が有料化している」ということが、中央区も有料化する理由には全くあたらない。独自性があってよいはずだし、有料化・手数料徴収により放置自転車が減るという根拠はどこにあるのか。有料化している他区での検証はしたのか。

 A.減少するとははっきりとは言えない。

 Q.有料化について、区民の声は聞いたのか。協議会などの立ち上げは?区策定の「自転車利用のあり方」でも、「(駐輪場有料化の)変更にあたっては、利用者のみならず広く区民に周知し、合意を図っていく」との文言があるが。

 A.周知はしていく。

 Q.収容台数と年間の撤去台数はほぼ同じ。これから開発で人口がさらに増え、自転車も増える。「開発の中で事業者に対し、駐輪場整備を指導している」と言っても、全ての自転車を収容できるわけではない。マンションに駐輪場があっても、出かけた先でとめるところがない、という事態が生まれるのでは。

 A.場所の確保が課題。

 Q.区策定の「中央区政世論調査」でも、区施策の不満足トップは「駐車場・駐輪場の整備」。予算委員会資料「駐輪場利用状況」を見ても、八丁堀や勝どき、人形町などでは登録台数が収容台数の約2倍、あるいはそれ以上となっている。現実にいっぱいで登録をことわっている所もある。駐輪場が足りないこと自体が根本的な問題では。

 A.ことわっている所もあるが、一部空きがある駐輪場もある。

 Q.商業施設にも事業者の責任で整備させることも必要。駐輪場自体が足りないという根本問題の解決なしに有料化すれば、駐輪場にとめない人も増えて、いたちごっことなるだけでは。自治体の責務として、有料化よりもまず駐輪場整備をすすめるべき。

    (時間切れで終了)


 ↑日本橋人形町通りの駐輪場。



 その他、「環境建設委員会」で審議された案件は以下の通りです。

  1. 温浴プラザの指定管理者の評価結果について
  2. 駐輪場の有料化及び自転車撤去・保管手数料の徴収について
  3. 環境マネジメントシステムの見直しについて
  4. 平成25年度中央区役所温室効果ガス排出量等について
  5. 中央区緑化表彰制度の創設について
  6. 平成25年度ごみ量及び資源回収量について
  7. 築地新市場入居者内定後の進捗について
  8. まちづくり協議会の報告
  9. 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(都市計画区域マスタープラン)の見直しに係る意見照会について
  10. 一般財団法人中央区都市整備公社の運営状況について