2015年7月10日金曜日

7/10 視察に行ってきました(少子高齢化対策特別委員会)

 7月9日(木)、10日(金)と2日間、少子高齢化対策特別委員会の視察に行ってきました。

 ★1日目:名古屋市内にて「NPO法人介護サービスさくら一番館」を見学。理事長から説明を受けました。

 見学した 「さくら一番館」は、1Fに小規模多機能型居宅介護施設、2Fに認知症対応型共同生活介護施設、3Fにサービス付き高齢者向け住宅が整備された福祉拠点となっています。

 地域資源の活用として、空き家を借り、家庭菜園で親子で野菜を収穫、それを使ったジュースを高齢者に提供したり、町の商店街で餅つき大会を開いたりして、地域との共同をすすめる中で信頼を得て、介護施設以外にも、障害者施設などを運営しています。

 NPOとして、収入は約5億円、うち介護保険が約4億円、行政からの委託業務が約6000万円、有償ボランティアが500万円、他に会員の方からの会費収入があるそうです(約300人)。

 約70人の方が常勤、約150人のかたがパートとして働いており、辞める人はほとんどおらず、資格を取るなどスキルアップしていくそうです。



 ★2日目:滋賀県東近江市役所にて「地域包括ケアシステムの構築について」、担当職員の方から説明を受けました。
 
 「第6期東近江市高齢者保健福祉計画、介護保険計画」「「認知症見守りネットワーク」「「地域ケア会議」など詳細な資料も頂きました。

 「認知症見守りネットワーク」として、地域密着型介護サービス事業所が認知症理解のための研修会、家族会、相談会、ネットワーク会議(地域住民、地域組織、事業所などが参加)などを開催していますが、今年度から新たな事業として「認知症カフェ」の開催にも取り組んでいます。

 認知症カフェに取り組む場合は、市が通常の委託料に2万円を上乗せしており、2つのカフェが既に決定しているそうですが、市としての目標はまず5カ所だそうです。

 2万円の委託料としては、開催場所のレンタル代や消耗品、チラシ作成料などを認めており、お茶代・お菓子代などは有料、人件費は含まないそうです。

 「認知症カフェ」の定義も定まらないなか、課題は多いようですが、介護士が介護者の方の相談にのったり、相談内容によって必要な部門につなげることや、脳トレなどに取り組むなど、認知症の方、介護者の方にとって意義あるものにしていくこと、事業者のモチベーションを高めることなどが必要だと感じました。