2014年5月10日土曜日

5/10 安倍色に染まる マスコミ①

 今週の「しんぶん赤旗」日曜版では、消費税、憲法、TPP(環太平洋連携協定)...安倍内閣にすりよるマスメディアの背景に何があるのか、元日本テレビディレクターで法政大学教授・ジャーナリストの水島宏明さん、元経済産業省課長、内閣審議官の古賀茂明さんの話が紹介されています。

 元経済産業省課長、元内閣審議官の古賀茂明さんは「真実をしっかり伝えることと権力を監視するというマスコミの最大の役割が、いまとても弱くなっている」と言います。

 「ぼくは5年前まで官僚だったからよく分かりますが、官僚時代に毎日、記者と会いますよね。当時、記者が喜ぶ情報というのは政府が困る情報でした。それを教えてあげれば喜んで飛びついてくるのが普通でした。

 でも今は、政府批判につながる情報というのをそんなに喜ばない記者の方が多いですよ。

 最近の武器輸出や集団的自衛権などもそうです。韓国軍に弾薬供与することも、以前なら大騒ぎになる話なのに、スッと通り過ぎていく。不勉強な上に使命感をもたない『サラリーマン記者』が増えているような気がします。」

 「非常に心配なのは秘密保護法です。基本的人権とかいろんな問題があるけど、特定秘密を取材するマスコミに対し、教唆、共謀、煽動罪をつくったのは非常に大きい。記者たちは『何とかして真実を』というyおり、『安倍政権を怒らせたら会社に怒られちゃうから、無理はやめておこう』となっちゃう」

 秘密保護法の罪深さをしみじみ感じさせる話です。

 ...古賀さんの話は続きます。