2011年10月31日月曜日

10/31 「新しい築地をつくる会」を傍聴

 ↑上空から見た築地市場。カーブした場内部分は建築学上も価値あるものといわれています。


 10時から、「新しい築地をつくる会」を傍聴しました。

 明日、11月1日に、区長が都に提出する「市場移転後の築地市場もまちづくりに関する要望」について説明がありました。

 内容は要約すれば、

 「今年、都議会第一回定例会で豊洲への移転関連経費を含む予算が可決され、移転の方向が明確になった」「この結論を区としても厳粛に受け入れ」「跡地に『鮮魚マーケット』『賑わい施設』を整備するため」「勝どき門駐車場などの施設を活用させていただき」「暫定的な仮設店舗を整備するなどの対策について」「特段の配慮をいただき」「本区と十分な協議を設定していただきたい」。

 というものです。

 「都議会で築地市場移転が決定した」と言いますが...最終的に認可するのは農水省です。

  委員として出席した共産党・志村たかよし議員は、「農水省の『中央卸売市場整備計画』では、10年度までの第8次計画で『築地市場は廃止』となっていたものが、11年度~15年度までの第9次計画では『流通や情報処理等の整備を推進する市場』に変更されている」ことを指摘。

 これは、福田内閣当時の赤松農水大臣に対して、日本共産党・笠井亮衆議院議員が、「土壌汚染等が考慮されていない」と国会で追及したことを受けて、その後変更されたものです。

 国の整備計画があるのに、都と中央区が移転の協議をすることができるのでしょうか。

 実際、都と中央区では「事務レベル」での話合いが続くばかりで、公の協議にはなっていません。「移転させる気まんまんなのは都だけ、それをバックアップする中央区」という構図です。
 
 豊洲新市場の開場予定は3年後なんですけど。こんな調子で本当に間に合うのか???

 志村議員は「国が『築地市場を整備する』と言っているのだから、中央区も元々の姿勢であった『現在地再整備』をあらためて都に求めるべき」と意見を述べました。