東京ガス跡地に埋まっていた杭、1万8000本(区議団・志村さんが昨年9月に撮影)
東京都が築地市場の移転予定地である豊洲の東京ガス工場跡地での新市場の開場時期を1年延期し、2015年度とすることを発表しました。
汚染範囲が想定よりも広く、当初予定の1.5倍の土壌を処理する必要に迫られたためとしており、都は来年度予算に追加対策費として86億円を計上します。
豊洲では、08年に環境基準の4万3000倍の有害物質ベンゼンなどが検出され、2011年度~2012年度に586億円をかけ汚染対策工事を実施しています。
昨年5月には東京ガスの地下構造物、1万8000本のコンクリートの杭が埋没していることが原因で工期が大幅に遅れていることが日本共産党都議団の追及で分かりました。
また、昨年9月には「水を通さないので汚染がそれ以上深く広がらない」と都が説明していた「不透水層」からも環境基準を超えるベンゼンなどが見つかりました。
完全浄化は不可能に近く、1年の延期で済むのか疑問です。