2014年6月4日水曜日

6/4 ブラックバイトから学生生活を守ろう

 日本共産党の山下芳生書記局長は6月2日、国会内で記者会見し、不当な労働や過度な責任を強いるブラックバイトから学生生活を守ろうと呼びかける政策提言を発表しました。

 学生のアルバイトといえば、正規雇用の補助として低賃金だが責任は軽く、テスト前には休むことができ、バイト先も比較的自由に選べるというイメージだったが、現在はそうしたイメージが通用しなくなっています。

 低賃金・低処遇にもかかわらず、正社員並みの過度な責任やノルマが課される例が多くあり、その結果、「テスト期間なのに『シフト(勤務番)に入ってくれ』と言われる」「(塾講師で)授業の準備や授業後の報告書づくりが賃金に加算されていない」など、学生生活に重大な影響が及んでいます。

 ブラックバイトが広がる背景には、
 ★かつては正社員が行っていたような仕事をアルバイトなど非正規に肩代わりさせる動きが進行したこと
 ★多くの学生が学生生活を維持するためにはバイトからの収入を途絶えさせることができない状態にあること
 などがあります。

 ブラックバイト問題の解決のためには、
 ★国の労働行政が学生バイトであっても適正な労働環境にしていく責任があること
 ★社会経験の未熟さや労働法・雇用のルールの知識の乏しさにつけこんだ違法・脱法行為で成り立っていることから、社会的世論と運動で包囲すること

 が有効な反撃になります。学生バイトにもすべての労働法が適用されることなどを広く知らせることや、根本問題の解決のためには、学費負担の軽減や、安心して借りられる奨学金制度の確立、人間らしく働けるルールの確立が必要です。

 日本共産党が2日に発表した「ブラックバイトから学生生活を守ろう」の全文は次の通りです。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-06-03/2014060304_02_1.html