2010年7月31日土曜日

7/31 全国学力テスト・・・1位は秋田県

 30億円もの費用がかかることに疑問の声が上がっている「全国学力テスト」の結果が出ました。

 全国1位は、今年も「秋田県」でした。とても興味深い結果です。

 秋田県は、全国一学習塾が少なく、家庭で授業の復習をしている割合が全国平均より30ポイントも高いそうです。そして、学校のクラスは少人数学級制だそうです。教師の目も行き届くのでしょう。

 それを考えると、高い月謝を払い塾に通うことが決して学力向上につながるわけではない、ということのようです。教師の目が行き届く少人数学級で、普段の勉強をきちんとすることが大事なのでしょう。

 学力世界一として知られるフィンランドも、塾というものはほとんど存在せず、ひとクラスの人数は30人以下です。

 フィンランド教育の特徴は、一人ひとりに平等で機会均等的な教育が与えられていること。生徒間、学校間、地域間、家庭環境の違いによる学力の差が、他国と比較してみても断然少ないそうです。

 国内総生産(GDP)に占める教育支出の割合も、OECD(経済協力開発機構)加盟国のなかでトップクラスの6%(ちなみに日本は最低水準の3.5%)。幼稚園から大学まで教育費は無料。教材費や給食費もかかりません。

 フィンランドと同じように、資源の少ない日本。教育は人という資源への投資です。国の責任で教育費予算をもっと増やし、格差のない教育の均等機会が、国力につながると思います。