↑ 「東京マラソン」が開催された今日、妹がお花を持ってきてくれました。部屋が一気に春らしくなりました。窓からはランナーたちの姿がよく見えました。
安倍首相は、オバマ米大統領との会談でTPP交渉参加に大きく踏み出し、「なるべく早い段階で決断したい」としています。「聖域なき関税撤廃が交渉参加の前提ではないことが確認できた」といいますが、本当にそうでしょうか?
発表されたTPPに関する「日米共同声明」では、「一方的に全ての関税を撤廃することをあらかじめ約束することを求められるものではない」と書かれていますが、これは交渉の場で例外を主張することは「認める」という程度のもので、交渉の結果について何か保証があたえられるものではありません。
TPPはアメリカの経済、産業を守るためのものです。
日本の食料自給率は先進国の中でも39%と以上に低い水準ですが、日本が歴史的にアメリカの圧力のもとで農産物市場を開放してきたことは周知の事実です。1960年代には木材を自由化した結果、林業は壊滅しました。
TPPに参加すれば、農業だけでなく医療や食の安全、知的財産権などあらゆる分野で規制が撤廃され、「聖域」など存在しません。
アメリカはこれまでも、残留農薬や食品添加物の使用規制の撤廃を強く求めてきています。つい先日も、アメリカ政府の圧力で、米国産BSE牛肉の規制が緩和されたばかり。
自由診療、混合診療でお金のあるなしで医療が差別され、公的価格によって守られている国民皆保険も壊され、社会保障としての医療ではなくなります。