今週の「しんぶん赤旗」日曜版には、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんが登場し、安倍政権の分析をしています。
「安倍政権というのはこれまでの自民党政権の中でももっともイデオロギー(政治的思想)先行の政権。どういうイデオロギーかというと、『戦争はしない』と誓った戦後の政治・社会を否定して、戦前に帰ろうというもの。
特定秘密保護法の制定も、集団的自衛権の容認も、靖国神社参拝もすべて戦前回帰という同じ根っこから出ている。教育委員会制度の改悪も、慰安婦問題で日本軍の関与を認めて謝罪した『河野談話』の見直しもそうです。
安倍政権はメディア対策を非常に重視している。NHKだけでなく、民放テレビ局の社長、新聞社の社長と、頻繁に会食している。こんなにメディアの社長と食事をした首相はいない。
安倍政権は、NHKの12人の経営委員会のなかに自分のお友達を4人も入れた。これは微妙な数字。経営委員会はNHK会長を選ぶのに過半数ではなく、9人の賛成が必要。12人のうち4人が反対すると選べない。つまり、安倍政権に批判的な会長を選ぶことができないわけ。
安倍政権のやろうとしていることの全体が国民にわかれば、今の50%近い支持率は、一気に下がると思う。」と語っています。
また、「安倍政権に反対する人たちは、特定秘密保護法なら特定秘密保護法だけに反対して一生懸命やっているが、安倍政権の政策は、戦前のような社会をめざす、全面的な制度変更の一環。反対運動もその根っこをつかまえた、一つにまとまった運動をしなければならない。」とも。
戦争をしないと固く誓って戦後、再出発をし、これまで戦争で外国人を1人も殺さずにきた戦後日本の歴史を180度変える安倍政権のもくろみを打ち砕くため、日本共産党は国民のみなさんと力を合わせ、全力でがんばります。