2015年3月21日土曜日

3/21 有馬頼底さん 「憲法9条は仏教の精神」

 臨済宗相国寺派管長で世界遺産・金閣寺、銀閣寺の住職もつとめる有馬頼底(らいてい)さんが、今週の「しんぶん赤旗」日曜版に登場しています。

 「戦争の否定が仏教の原点」と語り、「どこへでも自衛隊が出ていくようになれば、平和国家という戦後日本への信頼が根本から壊れる」と、集団的自衛権行使について厳しく批判しています。

 有馬頼底さんのお父さんは軍人で、シベリア抑留から帰ってきたら廃人のようになり、3、4カ月して亡くなったそうです。

 「悲惨な戦争で、日本国民はたくさんの命を奪われました。それとともに、あの戦争は、日本が他国を侵略して起こした侵略戦争であり、日本は加害者だったということです。

 『いつまで侵略を謝るのか』という人もいるけど、期限なんかありません。日本の反省と謝罪があって、韓国や中国などとの関係が深まるのです。

 今の憲法は、戦争を繰り返してはならないという反省のなかで生まれました。憲法9帖のおかげで日本は戦後、戦争で殺したり殺されたりしなかった。それを忘れたらあかん。

 憲法9条は仏教の精神に通じています。

 仏陀(ブッダ)はもともとインドの王子でした。父王の命で戦争に行く。しかし、殺りくをくり返す戦争に疑問を持ち、出家して、悟りを開きました。つまり戦争の否定が仏教の原点です。

 マスコミも安倍さんにたいしてはっきりものを言わない。言論がおかしくなれば、戦争への道を開くことになります。

 そんな状況だから「赤旗」さんには大いにがんばっていただきたいんです。いま、政党の中でも、まともなことを言っているのは共産党だけです。共産党は、安倍さんにもへつらわない。正面からはっきり主張して、アカンものはアカンのや、と言っていただいてます。私はその姿勢に期待しているんです。」

 日本共産党への大きなエールを寄せてくださっています。来月の一斉地方選挙、有馬頼底さんの期待に応えるためにも、がんばります。

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