2015年9月11日金曜日

9/11 少子高齢化対策特別委員会で質問しました

 ★社宅利用型借上住宅の申込資格の追加について

 待機児解消のため、都心・中央区では、保育士の確保の際に、家賃が高いなど住宅確保に課題があります。保育事業者支援策として、国及び都の実施する「保育従事職員宿舎借り上げ支援事業」を活用し、保育事業者に対し、区の借り上げ住宅使用料の一部助成が、来年1月から実施されます。

 当面は、勝どきにあるグリーンホームズ2の空き室(3LDK、家賃約25万円)9戸を、3人位でシェアすることを想定しているといいます。

 国・都からの補助は、1戸あたり8万2000円で、家賃25万円の場合、区の持ち出しは約16万円位、事業者負担はわずかで済む仕組みです。

 借り上げ住宅に関わらず利用できる制度で、貸し出す戸数や補助金の限度額は設けられておらず、実施した分だけ請求できる仕組みだということが、質疑で分かりました。

 保育士不足は深刻です。昨年は、保育士が集まらず、開園時期を延期した保育園も区内にはありました。また、今年4月には、半数近い保育士が辞めた園があることも聞いています。

 保育士の家賃負担を軽減し、定着率を高めるため、この制度の活用・拡充を求めました。

 ★保育園での健康診断回数の変更について

  保育園増加による医師不足から、これまで0歳児=月2回、1歳児以上=毎月実施されていた健康診断が、8月から0・1歳児=月1回、2~5歳児=年3回実施に変更になりました。

 子ども数の増加、保育園数増加は、過度な再開発事業によるものです。そのしわ寄せが、こうして検診回数の変更という形で、子どもたちにしわ寄せされている問題を指摘しながら、必要に応じて検診回数を増やすこと、対応を怠らないことを要望しました。

 ★子育て応援サイト「こどもすくすくナビ」について

 8月から、育児を支援する行政サービスガイド「こどもすくすくナビ」(株式会社アスコエパートナーズ運営)が開設されました。

 サイトを見ると、クリックして行き着く情報先は、中央区のHPとなっています。

 中央区HPを、もっと分かりやすい情報の分類にすることや、見やすくするなど改善することができれば、わざわざナビを経由しなくても、中央区から有効な情報発信はできるではないかと思います。

 区HPの改善・改良を求めました。

 ★保育士の実務研修について

  中央区では、年7回実施されている研修に、延べ362人の保育士が参加していますが(平成25年度実績)、区立・私立問わず正規・非正規合わせ保育士は全体で約1200人いる(3月9日現在)ことを考えると、延べで362人の参加は少なすぎます。

 区立・私立問わず、正規・非正規全ての保育士がきちんと研修に参加できるよう、研修参加を促すことを求めました。

 ★病時・病後児保育について

 区が委託している病時・病後児保育は、現在区内3施設ありますが、「当日キャンセルが多い」「今後の見込みを算出したが、必要数は足りている」といった理由から、拡充する予定はないとしています。

 しかし、今年5月実施の最新の「中央区政世論調査」を見ると、区に望む子育て施策として「一時預かり保育、園長保育、病児・病後児保育」が高くなっていることから(38・9%で2番目)、まだ需要があることは明らかです。施策の拡充を求めました。