2014年11月17日月曜日

11/17 沖縄知事選 翁長氏が圧勝

  沖縄県名護市辺野古への新基地建設の是非を最大の争点にした県知事選が16日投開票され、保守・革新を乗り越えた「オール沖縄」の民意を代表し、新基地建設断固反対を掲げる前那覇市長の翁長雄志(おながたけし)氏(64)が歴史的圧勝を果たしました。県民を裏切り、安倍政権とともに新基地を推進してきた現職の仲井真弘多氏との事実上の一騎打ちを制しました。

 また、沖縄県知事選と同日投開票の県都・那覇市長選は、「オール沖縄」で新基地反対を掲げる前那覇市長の翁長雄志氏(64)のバトンタッチをめざした前副市長の城間幹子(しろまみきこ)氏(63)が、自民、公明の推す与世田兼稔(よせだかねとし)氏(64)をやぶり、初当選を果たしました。同市での女性市長誕生は初めてのことです。

 記者団に選挙戦勝利の感想を求められた翁長氏は「仲井真知事の埋め立て承認は県民にとって許すことができないものだったのだと思う」と指摘。総選挙の結果を踏まえた上で、県民の主張を日米両政府に直接、伝える考えを示しました。

 仲井真知事による埋め立て承認について、「取り消し、撤回も視野に、断固とした気持ちでやっていきたい」と抱負を語りました。

 さらに、普天間基地「移設」については、「銃剣とブルドーザーで土地を奪われて、その上にできた基地を動かすために沖縄県が移転先を探す責任はない」と述べ、政府の責任で解決すべきだとの考えを示しました。

 日本が民主主義国家であるなら、政府はまず何よりこの圧倒的民意を受け止め、ただちに「移設」計画を中止・撤回すべきです。

 


 ↑翁長雄志氏(前列右から6人目)の県知事選挙と城間幹子氏の市長選挙での当確を受け、全員で手をつないでバンザイ三唱=16日、那覇市(「しんぶん赤旗」より)